あの高揚感,期待を裏切らない最高傑作「トップガン マーヴェリック」

オススメ度:★★★★☆(4.4)
理由:こりゃ凄い.
ドックファイトが
あまりにリアルで
迫力満点.臨場感を
さらに味わうなら
やはりIMAXや4DX,
Dolby Atmos.もう一度観よう.

当初は2020年末に公開予定
だったのに,コロナ禍の影響で
ようやく解禁.前作は今から
36年前の86年に公開された
『トップガン』.出だしも一作目と
同じロールが流れる.
パイロットのための空中技術訓
練養成のエリート学校「トップガン」
空中戦技術ドックファイト.
グースの妻役だったメグ・ライアン,
そして民間博士だったケリー・マクギリスとの
ノーヘルバイクで走るシーン,
海岸に沈む夕日.懐かしいシーンが
次々と蘇る.
ビーチボールバレーがビーチラクビーに
なっていたが,それも,ひねりがあって
ニクイ演出.これだけ盛りだくさんの
内容に脱帽です.
流れる定番はKenny Loggins – Danger Zone.
空母に離発着する戦闘機.
当時はトムキャットF14,
敵は存在しない架空の戦闘機MiG-28だったなぁ.
今回はF18と敵は5G(第5世代)

本作の脚本は中々凝っている.
前作のシーンを意識しながらも,
しかも話を繋いでいくところが凄い.
これからご覧に成る方は
前作をもう一度確認した方が
良いかもしれません.
確かに随所で回想シーンが
織り込んであるので,
前作を観ずとも愉しめますが,
やはり記憶があると全く違います.

一作目のトム・クルーズ演じる
マーベリックの相棒だったグース.

トップガンの教官は,前作でも,
壁に貼られたNo.1から選ばれる.
と語っている.リアルは物語の
流れだけではなく,リアルな撮影にも
こだわっている.
だから迫力が凄いのだろう.

ところで,パイロットにかかる重力
というのは一体如何ほどのものだろうか.
あの怪しい超音速ジェット機の
加速度G.10Gとは一体?

今やドローンの時代.
ウクライナ紛争では
トルコ製のドローンが
活躍する時代である.
確かに3D点群データに
基づく自律走行の時代,
そんな時代にはもう,
機体を操縦するパイロットは
不要.そんな時もやがて
到来するかもしれない.
そんな投げかけも隠れている.

しかし,自動車のMT車がAT車に
淘汰されたとしても,それでも
MT車にはMT車の魅力があり,
今でも残っている.それを考えると
パイロットは本当に必要とされる
人物だけが残る時代なのかもしれない.

現役パイドットから30数年経てば
大半は引退する.パイロットは限界だ.
さすがに35年の時間経過だ.
教官として登場か…と想いしや….
予想外の展開.

バル・キルマー演ずるアイスマンは
当時はライバル.
ジェニファー・コネリーを
観ていると,ロマンスに
歳は関係ないと感じる.
登場人物はともに
同世代.エイジングを感じざるを得ない.
本作を通じて歳の取り方を考えてしまう.

あくまでもリアルな撮影に
こだわるトム・クルーズ.
プロなら,そうでありたい.

理不尽がまかり通る世間に,
そんな上司の命令はポイッと
捨てて,爽やかにやり過ごす.
観ていて気持ちいい.

ちょうど銀英伝の自由惑星同盟
ヤン・ウェンリーが
査問会で議長の
政治家に言い放った場面を
思い出させる.

泣ける,笑える,共感する,
チームとしての魅力,
そしてロマンス,
空中アクション,
すべてを織り交ぜた
ホント見事ととしか
言いようがない.

考えるな,行動しろ!
FEEL THE NEED.
I feel the need, the need for speed!

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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