気づくと頬を伝う涙,ほっこりする「劇場版 からかい上手の高木さん」

高木さん

おすすめ度:★★★★☆(4.3)
理由:暫くほっこり系を鑑賞していなかっただけに,
心休まるアニメを身体が欲していたようだ.
とても染み入った.昔懐かしい思い出,
忘れていた遠い日のことを思い出させてくれる.

テレビアニメの劇場版らしいが,
そうとは全く知らずに鑑賞.
Netflixで検索すると,確かに
テレビアニメも見られるようだ.
調べてみたら発行部数は累計で
1100万部という.

これは一体どこの島なんだろう?
小豆島ではなかろうか?オリーブの島.
そこそこの人口.そして瀬戸内海.

小豆島と言えば,私の中では秋.
電照菊,そうめん.醤油…
それが私の知る小豆島.

本作の設定は初夏から夏休みなので,
いまひとつ小豆島という雰囲気がつかめなかった.
しかし,何と言っても決定的の瞬間は,
「虫送り」だ.
「虫送り」とは,あの映画「八日目の蟬」で
チョー有名になったようなもの.
鮮明に映し出されたシーンは忘れられない.

「虫送り」は約300年前から伝わる伝統行事.
半夏生というのどから夏至から11日目.
その日に火手(ほて)と呼ばれる竹の松明を
棚田にかざしながら畦道を歩いて害虫を
退治して豊作を願うというもの.

真っ暗の中にあって.一列に続く火手の光.
幻想的で行ってみたいと思う.

いつも,からかわれている西片くん,
そして,西片をかわかう高木さん.
中学校生活最後の夏休み.
それぞれクラスメイトも別々の道に進む前の
休息のような時期.
ひょっとして最愛の友も
別れの時を迎えるかもしれない.
そんな雰囲気が漂う.

西片くんと高木さん,
とてもほのぼのとしていい.
とてもピュアな感覚が,共感を生む.

とかくギクシャクした大人の
泥臭い恋愛とは違い,
心がほっこりする.
たまには心も洗うことが必要なんだ.

普通は女性が可愛く,
男性がしっかりしているが,
本作は全く逆で男性が女性に
押されている.そこがまたいい.

振り返ってみれば,
誰しもそうした思いが
少なからず蘇ってくるもの
なのかもしれない.

二度と戻らないあの青春時代の
思い出.そして,その時の
大切な時間.あの時,
こうすれば良かった.
ああすれば良かった.

振り返れば
ほんと,「素直」になれば
もっと良かったと.

「今その時」を
大切にすること.
それはいつの時代も
同じなのだ.
人の気持ちを
大事にすることだ.

短い上映時間で,少し物足りなさも
あるが,とても心が温まる.

そして最後にエンドロール後に
オマケがつくという,
ちょっとお得な作品でした.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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