ちょっとだけ粗々な「君たちはどう生きるか」

宮崎駿作品「君たちはどう生きるか」

オススメ度:★★★☆☆(3.3)
理由:シン・エヴァンと比べてはいけないけど,
期待しすぎたので,がっかり感が半端ない.

あの超有名なベストセラー吉野源三郎の小説.
『漫画 君たちはどう生きるか』でも有名になった
コペル君とは全く違う内容.時代背景は戦中戦後で
似通ったものではあるものの宮崎駿ジブリ映画は
似て非なるものだ.

冒頭の火災.
あの病院の火災は何だったのか?
空襲かと思ったが,違っていた.

この映画では,確かにメッセージ性はあるものの,
コペル君が叔父さんとコペル君自身の将来の生き方
について,討論するわけでもなく,
私にとっては,なにやら拍子抜けの作品だった.

「風立ちぬ」から10年振りの宮崎駿作品という
ことで期待し過ぎたか.宮沢賢治の
『注文の多い料理店』『銀河鉄道の夜』
『よだかの星』が頭をよぎった
「風」と「鳥」
鳥はコウノトリのアオサギだ.

パラレルワールド,
夢と現実,潜在意識と顕在意識を
表現しているような作品.

自分なりに作品中のセリフの意味を考えたり
したが,上映中に何度も観るような庵野監督の
シンエヴァとは違い,
本作品が少し雑と思えたのは私だけか?

今作は情報が盛沢山で,伝えたいメッセージが
多すぎて,消化不良になったような気分.
いや,そうでもない.あのシンエヴァの方が
情報量は多いかと思うが,それでも
消化不良にはならなかった.
やはり,少し見劣りする作品だった.というか,
宮崎駿と聞いて期待感が多いせいからだろう.

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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