2018.5.14の日経記事に「自分の頭で考え抜く力」が載ってました

希望先日月曜の日経の15面の記事に「なるほど」と思う記事がありました。

ノーベル賞の大隅東工大栄誉教授のご発言です。

『研究をする時には「いつか何かに役立つ」とか考えて研究に没頭したわけではなく、理由は「面白いから」』面白いからとことん追求したくなるという気持ちを大事にしてきたのだ、と。
そしてもうひとつ、マサチューセッツ工科大(MIT)の話『最先端科学はいずれ陳腐化する、すぐ役立つことはすぐに役に立たなくなる』と。
記事では「リベラルアーツ教育と呼ばれる取り組み」について書かれてました。

学生が専攻以外にも学びの領域を広げ、議論を深めながら「自らの頭で考え抜く力」を養うというものです。そこには人としての『良心』、人として正しい判断かどうかが問われると池上教授は語っています。

30~40年経ても「これでヨシ」といえる生き方。
自ら問いを立てて、その答えを求めて学ぶことが大事だと言っています。

自ら自由な発想で面白いことに邁進するのがいいと思う。
自由には責任が伴う。責任を負うのを恐れ、そこから逃れたい。だから自由をみんなは求めていない。といったフロイト。

アダム・スミスは道徳感情論で、神の見えざる手には、正義と道徳心の上で成り立つものだと。単に自由放任を説いたわけではありません。これは池上先生のおっしゃる『良心』かも知れません。
そして、自由な発想には、不安が広がる。だから逃げたくなる。
エーリヒ・ゼーリヒマン・フロム『自由への逃走』

『自由』って、難しい。でも、愛してます。(笑)

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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