2018.5.27_「友罪」観ました。誰もが過去もって、それでも今を生きている。

薬丸岳さんの作品の映画化です。

これは単に2人の人間模様ではなく、田舎から都会に出た女性、息子の事件で家族がバラバラとなった人々、自殺した息子の母、少年院野法務教官。それぞれの人生が複雑絡まって、それぞれが融合している。不規則で不連続でありながら、社会が成り立っっているように。友罪

この複雑な作品が映画化できるのか。
短い時間に、凄くシャープに映像化されていて、感心しました。
そして、琴線に触れる。

ジャーナリストの夢を捨てて町工場に試用社員として勤める益田役には生田斗真、そして、少年A、過去を背負いながら名前を変えて同じように町工場の試用社員となる鈴木と名乗る無口な役を瑛太が演ずる。
瑛太の演技が半端なく凄い。

この映画を見て、昔の記憶が蘇ってきました。
あの時、一言声をかけておけば、良かった。
あの時、他の用事を断ってでも、彼らと飲みに行けば良かった。
そんな後悔がよぎりました。
沈んでいた彼に、一声声をかければ良かった。
飲みに誘われたのに、断ったこと。

何気ない一言で、落ち込んでいる人を数十倍も傷つけること。

人は本当は違う行動がとりたいのに、「勇気」がなくて、「臆病」から出た本心でない行動と時に選択してしまうことがある。

群れることで、安全を担保することあるように思う。

「あの時…」と後悔しないこれからを「今」を進むしかないように思う。

とても奥が深い、ダークな心の部分が表現されたいる映画でした。

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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