2018.5.31_伏見ミリオン座で「ファントム・スレッド」観ました。

ファントム(Phantom)は亡霊・幽霊。スレッド( thread)はITで使う用語ではなくて、元々の原義は縒り糸を構成している糸のうちの一本のこと。見えない糸を紡ぐ。二人の男女の見えない糸、互いに紡ぐ。

Phantom thread

ファントム・スレッド(Phantom thread)とは、『東ロンドンの針子たちが王族・貴族に長時間衣装を縫い続け、仕事場の外でも見えない糸を縫い続けたという逸話からきている』と、している。

仕立て屋は完璧な躰だけを求める。ドレスを作り続ける。
完璧な躰の寸法を測るその仕草が、実に職人ぽくて、それでいて、ゾクッとする。
職人気質というのは、そういうものかも知れませんね。極める。堅物というのは、他方から見るとワガママということかも知れません。
懸命に仕事の虫になることもあれば、ある期間は、子どもっぽいところもある。
神経質な面もある。
一方の女性は、好きで好きでたまならい。そこに男性に微量の毒茸を煎じる。
そして具合の悪くなった男性の看病をする。その献身の看病は、女性は頼られているという思いに、男性はそのぬくもりに互いに愛を感じる。極めて危ない愛の確かめ方ではないか。

禁断の愛とは、死と紙一重。犯罪の一歩手前だと感じ次第。
相手を殺したいほど、そして一緒に死にたいほど好き。
それを本当の愛というのだろうか。

ダニエル・デイ=ルイスが、この映画を最後に引退するというのは本当なんだろうか。
実に惜しまれる。まさに彼も別の意味で芸人(職人)だと思う。

ずごい映画を魅せてもらった気がする。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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