関根先生のリスクとスレットの記事について考えさせられた

空先日の新聞の記事をあらためて読み直した。2018.7.11の記事である。
「日本人は過去に学ぶことが少なく、立てる計画はもろい」とはよく言われることであるが、なぜこのようなことが懲りずに繰り返されるのか。
尊敬する関根泰次先生の記事を拝読させていただいた。
リスクとスレットは違う。先生はスレットにつて考えるべき、としている。(threat潜在的脅威)スレットとは、危険要因についての分析である。スレットはいわゆる経営学の言うところのリスク(risk危険性)とは意味合いが違う。
関根先生の解釈では、リスクは「地震、津波などの予測困難で希頻度であるが、これまで人間が経験してきた事象によって引き起こされてる危険」であり、スレットとは「人間がまだ経験したことがないく、海のものとも山のものとも判しがたい出来事が対象」だという。
スレットは考えたくない出来事。または不都合の場合に生じやすい。
先生はその例に、「第二次世界大戦の敗戦」と「福島原発事故」を取り上げている。
前者は戦争終結の計画を持たずに統帥権を立てに政府内部の意思不統一のまま戦争に突入したこと。後者は原発事故が万一発生した場合の付近住民をどのように避難させるかであると、している。
前者は敗戦を前提、後者は原発事故を前提にしており、タブーにしていると指摘している。

このリスクとスレットは、戦術と戦略を区別するのに重要な概念としている。

いつもながら、関根先生の記事は鋭いと思う。失敗学を学ぶ私にとって、非常に考えさせられた記事である。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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