新海誠監督の2013年のアニメ映画「言の葉の庭」。なんて綺麗な映像。描写なんだろう。思わず見入ってしまう、吸い込まれそうな映画です。
そして映画タイトル。
言葉を”ことのは”と呼ばせる。言の葉の庭”ことのはのにわ”。粋です。
言の葉は、万葉集を指し、庭は新宿御苑。あたかも現実の映像の世界が一緒になる錯覚を覚える、そんな映画です。
孝雄は高1で靴職人を目指している。雨の朝には恐らく真珠御苑で午前中は学校を決まってサボる。そして彼あ靴のスケッチをする。
そんな雨の日、朝っぱらから、チョコレートを肴に缶ビールをあおる年上の女性・雪野に出会う。
雨の日には決まって同じ時間に出会う二人。
彼女は事情あって、自分自身であ歩けなくなってしまった。そんな彼女にひとりで歩けるような靴を作りたいと願っている孝雄。
そんな二人の言の葉…
万葉集では、31文字という短い文字に秘める想い。あらためて勉強し直したくなります。
雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ(柿本人麻呂)
返歌として、
雷神(なるかみ)の 少し響みて 降らずとも 我は留らむ 妹し留めれば(柿本人麻呂)
何気ない瞬間に「今が一番幸せかも知れない…」そんな一瞬をよぎることがある。
あの一言さえ言わなければ、いとも簡単に壊れなかったかも知れない。
そして人は、行き詰まって逃げ場のない状態の時に、そこから救われる、そんな場所を求めている。あるいは、そんな場所を皆何処かに必ず持っているものかも知れませんね。
歩くのを止めた時、再び歩き出すには、そうした場所が必要なんだ。たぶん。
私ももっと遠くまでけるようになりたいと、そう願わずにいられない。
わずか45分余りに凝縮された映画で歩した。
そして、新宿御苑に行ってみました。
投稿者プロフィール

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人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
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