カンヌ国際映画祭出品作品。「2重螺旋の恋人」最後まで目が離せませんでした。凄いエロティック。それでいて、恐怖。
フランソワ・オゾンが7つの罠を仕掛けているという。
彼女の腹痛の原因。謎の隣人のおばさん。双子の正反対の兄弟。グロテスクな美術館。螺旋階段と猫のブローチ。ロングの髪を短くするシーン。全てを知る家。
罠を解くのに時間がかかります。
そして、
双子にも様々な種類があるんですね。初めて知りました。
この映画は奥が深い。もう一度観ないと恐らく理解できない気がする。
真実を知りたい、それは心理。心理探究には危険を冒しても探りたい好奇心も働く。マリーヌ・ヴァクト演ずるクロエ。
何処までが現実で、何処までが虚構なのか。観ているうちにわからなくなってしまうこの感覚。感性が研ぎ澄まされる気がする。
まさに映画の醍醐味。事実と真実。真実が知りたい。知りたくてたまらない。
事実は、本当にあった事柄、現実に存在する事柄。
真実は、嘘偽りのないこと、本当のこと。似て非なるもの。事実はひとつ。真実は複数。事実と真実は異なることが多い。真実は人数だけ存在する。
こんなふうに表現することもできるのか。あらためて映画は凄いと感じた。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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