イギリスのドラマ映画。レディバードのシアーシャ・ローナンが、バイオリニストのフローレンス・ポンティングを演じている。
生まれや育ちが違う男女のカップル。プラトニックなラブ。
フローレンスは父親から性的虐待を受けて性に対してトラウマがある。
時は1962年。新婚。新婚初夜に繰り広げられるその瞬間の言動。それが結果として、互いの別れに繋がっていく。
互いに生まれ育った環境の二人が、最初から上手くいかないこともあるかも知れん。
そんな時どんな対応をすべきだったのか?
一度言い放った言葉や感情、握りこぶしを振り下ろした瞬間に時の歯車は狂い出す。
なんであの時、我慢できなかったんだろう?
なんであの時、あんな軽率な行動をしてしまったんだろう?
なんであの時、一言「ありがとう」が言えなかったんだろう?
なんであの時、君に「俺が悪かった」が言えなかったんだろう?
あれだけ、何時間も、いや何年もの間は育んだ愛が、一瞬にして壊れてしまう。
そして冷めてしまう。
本当は本心ではないのに。
そんなことないのに。
修復するチャンスもあっただろうに。
気がつけば1975年。
そして2007年。互いに高齢者になって再開する。
「ラ・ラ・ランド」のような感覚。
互いの人生がある。本当は一緒の人生が歩めたかも知れないのに。
いや、数時間は一緒に暮らしていたのに。
この映画で涙けることはなかった。
しかし、感情は時には狂ったように暴れて制御できないこともある。
後悔しないように深呼吸ができるかどうかにかかっている。
一生を左右することがある。悔いのないように。
アンガーマネジメントができるよう、まだまだ成長したいと、
この映画を鑑賞して思った。悔いのない人生を。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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