「禁じられた遊び」(1952年の映画)
映画館で観るのはやはり家庭で見るDVDとは一味違う。
前々から映画館で観たいと思っていました。
こうした懐かしいモノクロ映画を映画館で観たのは「ローマの休日」以来です。
あまりにも有名なこの映画。
「あらすじ」もわかっているが、映画館で観ると全く違った作品に見える。
ナルシソ・イエペスのギター演奏。哀しく響く。
中学校の授業で一度は弾いた記憶がある。クラスの中でめちゃめちゃ上手く弾ける子がいて、羨ましく思ったことが鮮やかに蘇る。
両親がドイツ軍の機銃掃射で撃たれ孤児となった女の子ポーレット。
その無邪気な反応。いつも戦争の犠牲者はこうした一番弱い子ども達。
両親の死。そして子犬の死。子どもたちが子犬のお墓を作っていく。十字架。お墓荒らし。
お墓でひとりぼっちの子犬。孤独は寂しい。沢山のお墓。沢山の十字架。
寂しさが賑やかに変わる。そういう無邪気な動機。「禁じられた遊び」
ミッシェルはポーレットをただ一心に喜ばせたいだけで、あんなに無邪気に大胆な行動をとる。
ポーレットが最後に「ミッシェール、ミッシャエール、ミッシェール…」叫ぶそのシーンが今でも残っている。
思い出すと、無邪気故に哀しく、気づくと涙が溢れる。
無邪気故に、あまりにも悲惨過ぎる。
投稿者プロフィール

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人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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