樺沢紫苑先生からご推薦のあった田中芳樹の「銀河英雄伝説」略して「銀英伝」を観ました。といっても、amazonから「銀河英雄伝説 Die Neue These」なので、旧作よりは評判は今一つではありますが、私には新鮮でした。
もともとは樺沢先生からの学び…「各個撃破」という意味を知るために興味本位から観たものです。
この「銀英伝」非常に奥が深いと思う。ハマります。
2つの勢力、性格には中立する3つの勢力。そこにはイデオロギー、投資家、戦争で潤う所謂死の商人。そして社会、経済、政治、家族愛、野心、天才…。
世論の目を現実から背けさせるため戦略を練る両政府、様々なことが織り交った壮大で深い物語です。
この2つの勢力はともに病気を抱えている。民主主義も専制主義も、どちらも投票人気を意識した衆愚政治と、貴族の腐敗。
今更ではありますが、エーリヒ・フロムの「自由への逃走」を思い出します。
そしてこうした背景の中にあって、この作品のポイントは、二人のライバル。
互いに素晴らしい戦略家。常勝の天才ラインハルト、そして不敗の魔術師ヤン・ウェンリー。野心を持つラインハルト、その正反対に歴史が好きなヤン・ウェンリー。
勝利を得るための策略。住民との信頼関係にメスを入れる作戦、大衆と軍隊を敵同士にする戦略が実に面白い。
目次(各エピソードは30分もの)
1. 永遠の夜のなかで
2. アスターテ会戦
3. 常勝の天才………(それは、帝国軍の「ラインハルト」のこと)
4. 不敗の魔術師……(それは、自由惑星同盟軍の「ヤン・ウェンリー」のこと)
5. 第十三艦隊誕生
6. イゼルローン攻略(前編)
7. イゼルローン攻略(後編)
8. カストロプ動乱
9. 特別番組「キルヒアイスのイゼルローン訪問記」
10. それぞれの星
11. 幕間狂言
12. 死線(前編)
13. 死線(後編)
スターウォーズでお馴染みのデス・スターと同じような「イゼルローン」
旧作の長編アニメも、あらためて観たいと思います。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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