片山恭一「世界の中心で、愛をさけぶ」、社会現象にもなったカチュー、2004年の映画。噂には聴いてましたが、遅ればせながらamazonで初めて観ました。(笑)
これは泣けるわ。
「いま、会いにゆきます」に引き続き、「セカチュー」
「セカチュー」のような恋愛モノは絶対観ないと決めていた。これまで、唯物史観の私には無縁な存在でした。だから全く受け付けない、というか時間の無駄と思っていて、だから、観ないように避けてました。お涙ちょうだいモノだから観てって仕方ないと思ってました。
しかしながら歳のせいか、こうした人の心が動くもの。こうした映画や小説を人に薦められ、ハマるようになった気がします。
そして、たまたま、今週初めに四国に行ったので、余計、この作品の情景が沁みます。
朔太郎演じる大沢たかお、律子演じる柴咲コウ。亜紀を演ずる長澤まさみの演技が素晴らしい。平井堅の「瞳をとじて」も刺さります。
私も約1年近くの入院生活をしたので、自分自身の体験と重ねて見たりして、共感してしまった。「明日が来るのがとっても怖い」という気持ちが痛いほど解る。
「死」というものが怖い。痛くはないけど、二度と目が覚めないかも知れない…そんな恐怖。眠れないから眠剤を飲む。飲むと二度と起きないかも知れない。といった気持ち。
そして、すっかり忘れていた高校の時の思い出なども重ねたりして。
二度と会えない人なのに、いつか会いたいと思う気持ちもよく分かる。
心が刺さると言うより、胸が痛く、心に重荷がのしかかるような気持ち。
昔を思い出して、せつない気持ちが呼び起される。
「助けてください」と叫びたくなる気持ちも解る。
「楽しい思い出」も残る。
でも「今を生きる」ことが大事。
そのためには、「後片付け」をする必要がある。そんなことを感じました。
いい映画でした。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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