「マスカレード・ホテル」観ました

マスカレード

キムタクと長澤まさみの共演の東野圭吾の「マスカレード・ホテル」観てきました。
連続殺人事件。ミステリードラマはスリルがあって面白い。思わずこの作品の本が読みたくなり文庫本を2冊購入。「マスカレード・ホテル」と「マスカレード・イブ」。東野圭吾の映画は「人魚の眠る家」(2018.11.7)を観てから約2か月ぶりになる。この作品、東野圭吾の推理小説のシリーズで「マスカレード」シリーズ。第一作がこのマスカレード・ホテル。

殺人事件の舞台はホテル。「ホテル・コルテシア東京」という名の一流ホテル。すでに3つの殺人があり、さらに警察は、第四の殺人がこのホテルであると推理したところから始まる。潜入捜査をする警察。警察がホテルのフロントクラークやベルボーイに化けるのである。もちろん、人を疑って犯人を捕まえることを仕事にしている警察が、ホテルサービス業が勤まるのか?。
それも如何にも怪しく犯人のようでも、あくまでもお客さまとして扱う。そうした接客業のホテル業務が、警察の潜入捜査の担当者がやって上手く行くわけもない。いかにお客さまへのサービスを落とさずに、品質を保ちながらホテルに気持ちよく宿泊していただくかは、大きなホテル側の課題にとなる。唯一、お客さまを守るという使命は、ホテル側も警察も同じ。
 
キムタク演ずる刑事の新田浩介と、長澤まさみ演ずるフロントクラークの山岸尚美。ホテル側の山岸が刑事の新田を接客指導することになる。この二人の活躍がいい。二人の関係、対立と和解、そして誤解や共感。それぞれの立場、仕事意識というのかプロとしての意識が感じられる。山岸のお客さまに対する接し方は桁外れ。尋常ではない。あれほどまでストイックにするのが一流の仕事なのかも知れない。極めると、人はあそこまでストイックになれるのかも知れません。彼女をそこまでのストイックにした理由とは何なのか。
一見単純な作業に見える受付のような仕事でも、ここまでホテルの従業員はお客さまのことを考えているのか。
 
どんな仕事でもつまらない仕事はない。
真剣とは、そういうことだ。「ベストを尽くす」という意味をあらためて感じる。
 
私も普段は効率を考えて、ビジネスホテルに泊まるのですが、こうした超高級ホテルにも一度は泊まって「心の洗濯」というものをしてみたいと感じた次第。
この作品でこれほど感じたのだ。だから本を読めばもっと接しられるだろうと思い、思わず買ってしましまったのだ。
 
「マスカレード」とは、仮面舞踏会を示す。「人はホテルに来る時は、お客さまいう仮面を被っている」だから、お客さまの素顔を想像しつつ、その仮面を尊重しなければならない。。。
ホテルはまさに仮面舞踏会なんだ。★★★☆☆

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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