映画「おっさんずラブ」何も考えずに春たん、牧、そして黒澤部長との再会を祝おう

劇場版

まさに人生一期一会。毎日の平穏。明日があるようでその保障は実はどこにもない。
だから、本作品が多少設定がおかしくても、そんなことは無視。
「後悔しないように生きていくことは、どんな時でも大事なんだ」と教えてもらえる作品です。
「好きという気持ちを我慢しない」
そして、この人でないと駄目なんだと堂々と言えるというのは素晴らしいことだ。
「だって生きているだけで大儲けなんだから」
「後悔しないように生きていこう」
そんなメッセージにも聴こえます。
サブタイトルのLove or Deadも意味深長です。エンドロールも最後まで見逃せません。

テレ朝の土曜ナイトドラマだった「おっさんずラブ」の劇場版がいよいよ封切りされましたね。
「劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~」です。
はるたん。相変わらず黒澤部長も面白い。演技力・実力のある一流の役者が揃うと「銀魂」もそうだけど、心の底から笑えるエンタメが完成するんだよね。
映画館の観客と波長が合って笑うのも楽しい。

笑って泣いて、たまに心に刺さって楽しい作品。でもちょっと物足りなさも残る。浅いかも。
もっと深く入って欲しいと感じたところもあります。
しかしまあそこはエンタメなんだと割り切る必要がありますね。

おすすめ度:★★☆☆☆
理由:テレビドラマを見た「おっさんずラブ」ファンは見逃せない作品となるとは思います。
でも作品としての価値といいますか、内容は少し稚拙に見えるかも知れません。
が、そんな評価のことは考えず、ただ無心に、「春たんはじめ皆に再会できて幸せ」と思う作品だと思います。

牧と春たんが永遠の愛を誓ってから早1年、はるたんは単身で海外赴任で上海・香港へ。
そしていよいよ再び東京営業所勤務に。
そこに本社の開発プロジェクトチームが幅を利かせてくる。
巨大なプロジェクトが動き出す。
怪しいプロジェクト。それに加えて、人間関係。恋愛の問題。親子の問題。元夫婦の絆。
年の差。異性や同性のこと。
上司部下同僚の関係だったりと、とっても身近な誰もが職場であるいは家庭で、人間関係でありそうな話題が織り込まれており、展開のツッコミどころ満載です。
「えっ!そう?それ有りですか」
とか多少無理進んでいる点もあります。
それはそれで、ご愛嬌の世界と割り切ることが必要ですね。
この作品は頭で考える映画ではないことは間違いありません。
なんと言っても娯楽作品なんですから。しばらく会っていなかった「おっさんずラブ」Amazon Premiumで正月に一気に見て以来。再び仲間に会えて、妙に親近感が湧く。

ドラマを観ずに、劇場版を観ると、昨年私が見た「劇場版コードブルー」と同しように悲惨な結果になるかも知れません。
この作品は映画としての体裁はかろうじてとってはいるものの、人間関係や会社組織など、その繋がりも曖昧。
突然訪れる設定など、不自然な箇所も多々ありますから。(だからこそ笑えます。)
確認するシーンも多くて冗長気味な点もある。
映画としては、今ひとつかも知れませんね。テレビドラマとしての再会を期待します。

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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