映画好きの人にはたまらない、凝縮のエンタメ作「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

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Once Upon a Time in Hollywood
オススメ度:★★★★☆
理由:脚本が素晴らしい。映画らしい映画。エンタメ凝縮版。二時間半で詰め込むだけ詰め込んだ作品。それでいて、時間がゆっくり60年代の日常に溶け込んでいる。

伏見ミリオン座

時代は60年代。
69年8月に実際にハリウッドで発生した事件が背景にあるハリウッド映画業界を描いた作品です。この事件が闇とすれば、日常は光なんだ。
そういう意味では、69年ハリウッド黄金時代の光と闇がよく描かれています。
カルト集団が起こしたハリウッド史上最も凄惨な事件。本作品はじっくり注意深く見ると実に奥が深いんだ。
無邪気にはしゃぐ女優シャロン・テート。無邪気であるからこそ、お茶目であるからこそ、この作品が引き立つのかな。もう一度観たくなりました。

本作品はレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演作。
特にブラット・ピッドがカッコ良すぎます。

西部劇俳優リック・ダルトンを演じるディカプリオ。
彼は完全に落ち目でピークを過ぎたTV俳優である。
そして、彼の付き人で、スタントマンのクリフ・ブース演ずるブラッド・ピッド。
彼はめちゃくちゃカッコいい。それでいてお茶目なんですよね。そういう人に自分を重ねて憧れますね。現実と幻想の世界、まさに映画。(笑)

落ち目で焦るリックと自分らしく生きているクリフ。この二人がまさに対照的で面白い。相手にないものがあるからこそ、この2人の関係は引き寄せられていくのかも知れません、
確かに人間は二面性を備えている。
どちらかの性格が良くてどちらかの性格が悪いということはない。
どちらも人間らしいのだ。

この作品の中ではプレゼントがいっぱい詰まっている。スティーブ・マックィーンやアルパチーノ、『大脱走』はじめ『パピヨン』『対決ランサー牧場』など、懐かしいワンシーンが楽しめるのだ。
そういう意味でも一粒で何度も美味しいエンタメ作品だ。

また、犬好きの人には、たまらない作品だと思う。スタントマンクリフの愛犬が可愛すぎる。
そして子役のジュリア・バターズだ。わずか10歳ではあるが、中々いい。
頭脳明晰で綺麗。将来有望だと思う。

上映時間残りの30分の展開が凄い。これぞ映画だと、うなずける部分である。
しかし、この30分を引き立てるのはやはり、二時間半の大半がハリウッドの日常生活の描写だったからだろう。
その時間の大半を、ハリウッドの日常生活の中で人間臭さを表現するからこそだ。

それぞれの俳優の個性がいい。人間関係の良き悪しきも細かく表現されているからこそ、残りの30分のクライマックスが冴えるんだと思う。

外のポスタ

いよいよクライマックス。
カルト集団。一言でヒッピーの事件。運命の日「1969年8月9日」の事件を向かえる。あの事件もこうだったら良かったのにと思ってしまう。映画って凄いな。