余命宣告を受けた二人の女性、死ぬまでに二人は何をするのか「最高の人生の見つけ方」にみる

最高の人生の見つけ方

やりたいことが、少女のやりたいことと共鳴したようにも感じられ、
余命宣告で悲しくること、悔しい思い。
そうした思いよりも
それがリストを実行することで、笑えることが増えること。
そして心残りが少しずつ解決に向かう喜び。
素直に感情が移入して泣けました。
でも…ちょとモヤモヤ感。
それはたぶん水戸黄門的な勧善懲悪すっきり型の作品のせいかな?

この作品は、
2007年のジャック・ニコルソンと モーガン・フリーマンが共演した作品

「最高の人生の見つけ方」のリメイク版だ。

オススメ度:★★★☆☆
理由:人は必ず死ぬ。心残りの無いように、精一杯やりたいことをやるべきだ。
そんなことはわかっている。でも実際には日頃の忙しさに打ち消され、できない。
そんな時に出会った少女、その少女の「バケットリスト」(死ぬ前にやりたいリスト)。
それを実行することで、自身への喜びや、自身の本当にしたいことを重ねながら生きていく。
自分らしくあなたらしく。そんなことに気づかせてくれる作品である。

脚本によりパケットリスト(「死ぬまでにやりたいことリスト」)は、
自分の描いたリストではなく、
亡くなったと思われる少女残したやりたいリストになっている。
それを実行しようとするものだ。
吉永小百合と天海祐希。お二人はお似合いではある。
(でも、まさか吉永小百合演じる幸枝の旦那が前川清とは。)
映画のリメイク版とは脚本家や演出家によって、
こんなにも内容が変わるんだ。
良い意味でも悪い意味でも映画は実に奥が深いものだ。
前川清の役が、ちょうど自身とも重なり、自己反省も(笑)
やはり知っているよりもそれよりも行動しているかどうか。
そんなことが問われている作品かも知れません。

宝地図や夢リスト。やりたいリスト。
幻ではなく、夢を実現するには、紙に書く。そして毎日見る。
そうしなければ実現できないことはわかっている。
しかし、ついつい毎日の習慣やその忙しさに負けて、
本当に大事なものをついつい見失ってしまうものなのだ。
あるいは大事なものに気づかずに過ぎていく。
白紙の紙を見つめながら、ペンを持ち続けるものだ。
本当に「やりたいこと」って、ないかなぁ~と、ついつい思ってしまう。

一見、平凡な主婦、そして成金の女社長。
前作、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの作品と比べては、
いけない気もします。

素直な心のレンズで見れば、得られるものもあるはず。
二人の女性の最後の生き方、どう生きるべきか。
それを提示したものとして本作品は捉えるべきかも知れません。

楽しい事ばかりでなく、現実に向き合うこと。
バケットリストを進めながらも、
それは楽しいことばかり、好きなことばかりではなく、
現実をどう変えるか、背けたい現実をからも目を背けず、
どう向き合うか。
なりたい自分を作るには痛みもあろう。
その部分が、あまりはっきりとは描かれていない点が残念な箇所でもある。

やはり、自分のバケットリストでなく、
他人のバケットリストを叶えることに供養という意味はあるにせよ、
やぱり自分事だから、
せめて「やりたいことリスト」ぐらい書いてほしい。
あるいは、他人の中から、自身のやりたいリストを気づかせてほしい。

そして加えて、
後半戦は都合よくまとめ過ぎのように思える。家庭不和。
引きこもりの息子がそう簡単に会心するはずもない。違和感があった。

2時間といった限られた時間に
二人のこれまでの人生や家庭環境を収めるには多少の無理がある。
これは確かに前作でも同様に感じたことでもある。

いずれにせよ、バケットリストは、人生を最高に生きていくには、
必要なツールでははないだろうか。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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