ベストセラー作家の死は自殺なのか他殺なのか。
怪しげな一族に名探偵が挑む。
密室の殺人事件、全員が容疑者、そこに登場する名探偵。
まさに推理小説を思わせるようなミステリー作品だ。
読み解き作品ではあるが、「あれ?!こんなに早く…」と、
思ってしまうぐらい途中からわかってしまうものの、
その意外性、予想外の展開で楽しめます。
最後にサプライズがあって間違いなく引き込まれます。
仕込みがあちこちに隠されていて、目が離せません。
事件の真相はどこに。真実と事実。脚本がとってもいい。
ただ、感情は揺さぶられません。
涙は出ませんが、間違いなく傑作な作品ではあります。
最初の前半は、看護師さん、家政婦さんはじめ、大家族など
登場人物が多くて、頭の整理ができない。
これは予習が必要だったかな?と、
後悔と不安もよぎりましたが、安心ください。
出来が非常に良い作品ですから。そんな心配は吹っ飛びます。
豪華な俳優陣がまたいいです。
探偵役の007のダニエル・クレイグは、やっぱりカッコいい。
キャプテン・アメリカのクリス・エヴァンスもいい。
でもそんな中で、なんと言ってもいいのは、
看護師役のアナ・デ・アルマスです。
推理作品の定番の解説タイム。
火曜サスペンス劇場では海岸の岩場。
アガサ・クリスティの名探ポアロでは、全員集合。
ただし、全体の最後で全容がわかるわけではなく、
途中で分かるというその仕掛けが鋭く斬新的です。
名探偵コナンや火曜サスペンスで
どっぷりの私のような人間には、とても新鮮でした。
オススメ度:★★★★☆
理由:普通は原作を元にした脚本はありますが、
原作無しで、ここまで完璧に仕上げるっていうのは
やはり凄い作品だと思います。
脚本賞のノミネートも頷けます。
それを肌で味わいたい人にはオススメです。
昨年末に観た邦画のミステリー作品「屍人荘の殺人」が
あまりにも酷かっただけに、
こうした作品を観ると安心します。
意外な展開が次々と仕組まれていて、
なかなか良かった。
何も予備知識を入れずに観たほうがいいと思います。
観た後に納得感が半端ないから。
是非予備知識なしでご覧ください。
ただ、トンデモナイ人物が誰一人いないので、
少しパンチの効いた感じはありません。
少しどこか物足りなさが残るかも知れませんね。
こりゃ、続編がありそうな気配です。
ネタバレになるので、あまり言いませんが、
マグカップにも注目です。
是非楽しんでください。
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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