まるで全編ワンカットのように見える…「1917 命をかけた伝令」

1917(1)

オススメ度:★★★★☆
理由:この臨場感・緊張感、そしてなんと言っても
リアル体験ができる、それらすべてを味わうには映画館で観るしかない。

優れた作品は
1つ目は至ってシンプルなストーリー
2つ目は登場人物が少ないということだ。
そのシンプルさが心を打ちます。
こういった凄い作品を見せられると、
「お金返して…」っていう作品は
一体何なのかと思ってしまいますね。

ドイツ軍は、後退と見せかけておびき寄せる作戦だ。
ヒンデンブルク線に建設した要塞群まで、
引いたと見せかけて罠を仕掛けてイギリス軍を一挙に叩く。
いわゆるアルベリッヒ作戦をひいた。

その状況を偵察機で知ったイギリスは、
通信回線が途絶した状態で、若き兵士2名に
最前線の師団に将軍の撤退命令を伝えるよう指示した。
命を受けた2人のイギリス兵は果たしてどうなっていくのか。

ここまでが作品予告だ。

実にシンプルなストーリー。
シンプルだからこそ、
逆に映画の醍醐味が味わえる作品になっている。

複数回の超ロングワンカットシーンを繋いで、
あたかも全編ワンカットかのように見えるこの作品。
それはそれは見事で、まさにこれぞ映画中の映画といった作品。
その技術は神業といっていい。
一体どうやって撮っているのだろうか?見る人を惹きつけて止みません。

リアルで生々しい戦場。
いかにもその場に、戦場に居るかの如く表現された映像。
まるで兵隊の後ろをピッタリとついていくような視線。
あたかもその現場にいるような感覚だ。

あの切羽詰まった戦場の臨場感・緊迫感。
いつ殺されるかわからない、という、その緊張が、
映像を通じて観客の私達にもヒシヒシと伝わってくる。

一寸先も闇。いつ殺されてもおかしくない状況。
運がいいか運が悪いかは紙一重なのだ。
これが戦場なんだ。戦争は愚かだと肌から感じる。
息が詰まるし、目が離せない。
実にリアルである。
一呼吸すらできない、与えてくれない、
映像に釘付けの感じがたまらない。

ホント素晴らしい作品の一言。
撮影賞、視覚効果賞、録音賞の3冠のオスカーを
獲得しただけのことはある。
映像の迫力が本当に半端なく凄い。

そしてそんな中でも、
一瞬の人との触れ合いがある。
その表現も見事だ。
戦場で出逢う人。偶然出逢う人達。
その一期一会。人とのご縁。
心をすべて作品に持っていかれます。

これは是非、映画館で観るべき作品には間違いありません。
IMAXで見たほうがもっと臨場感が高まったかも知れませんね。

1917(2)

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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