ゴットファーザを思い出す作品。ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノの「アイリッシュマン」

アイリッシュマン

オススメ度:★★★☆☆
理由:さすが、アカデミー賞10個ノミネートだけのことはある。
人の一生とか、人の命とか、生き方とか、家族とか、
自己利益とか社会とか…様々ことがすべて詰まっている作品だ。
超大作品。上映時間も長い。人の一生、伝記ものだから仕方ないのだ。
西洋風の考え、宗教、キリスト教という背景も勉強になる。
まさに「罪の告白」懺悔なのだ。
そういう意味では一見、淡々の流れている出来事も奥が深い。

映画館で観たかった。残念ながら見逃しました。
先々週までやってました。映像時間は3時間半。
仕方なくNetflix配信のお世話になりました。
機内で観る映画がなく、
ダウンロードして観たらアッという間。
集中して観ることができました。
でも、これはやっぱり映画館で観るべき作品です。

ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシの
豪華キャストです。

フランク・シーラン演じるデ・ニーロ。
フランク・シーランは実在した人物だけに、実に面白い。
彼の通称・別名が作品のタイトルになっている。

権力とはマフィアと繋がっている。
イタリア系とアイルランド系。マフィア。

そう思うと
我々は知らない内に情報操作されて、
信じ込まされているかも知れません。

最近の映像技術は凄い。
インダストリアル・ライト&マジックというらしい。
特殊効果によって、ロバート・デ・ニーロの風貌を
若返らせることができるのだ。
つまり、若い頃から年寄りまで、
すべて一人で演じきることができるのだ。

人の一生は儚い。しかし語るには長い。
老いたフランクが
介護施設から自身の一生を振り返っていくシーンからの展開。
1950年代、60年代、70年代の世界観が垣間見られる。
なにしろ、本当にあった話を元にした作品だけに面白い。
派手なアクションシーンもない、
もちろんハラハラ、ドキドキも少ない。スピード感も全くない。
回想シーンが淡々と流れる。それがまたいい味を出している。
でも本当にあったことだと思うと、背筋がゾッとする。

タイムスリップしたような感覚。
いつの間にかリスペクト、オマージュしてしまう作品だ。
まさにマフィア。ゴットファーザだ。

人はあっという間に死ぬ。死ぬ時はあっけない。
死はもちろん、老いも、健康もだ。
生と死。健康。そうしたことを身近に感じとることができる時は、
病気や怪我をした時だろう。
そうした体験をした人には、胸が痛くなるかも知れません。

簡単に何の躊躇もなく、銃を操り、人を殺す。

そうしなければならない理由は何だろうか。
何をどうやっても
悪い方向にしかベクトルが向かないこともある。
また、ベクトルを変えようと動いても、
それが返って自身の意思と逆のスパイラルに走ることもある。
どんどん踏み外し、そして加速していく。

毎日の積み重ねではあるが、
毎日、毎日のこの少しずつの時間を
しっかりいく必要があると思う。
生きるとは毎日をのどう生きるかなんだ。

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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