運命の悪戯なのか偶然も必然「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」

ニューヨーク

オススメ度:★★★☆☆(3.5)
理由:ノスタルジーを感じる作品で,美しい風景.
ギスギスしていないしなやかな作品だと感じます.
見て損はありません.
シンプルのようでシンプルでない心の動き.
運命の悪戯を肌で感じることができます.

一連のハリウッド騒動の渦中にあった
ウディ・アレン監督の作品.
昔,指輪には罪がないと言ってた女性もいましたが,
同様にこの作品自体には罪がありません.
作品は,とてもノスタルジーを感じ,
ほっこりして面白かった.

同じ大学に通う2人.
週末の旅行先のニューヨークを楽しみにしている.
そこで起こるハプニング.
偶然が偶然を呼ぶ.運命の悪戯なのか.
それは微笑みなのか.

地方から都会に旅することは,
様々な悪戯が敷き詰められているのかもしれない.
都会にはまやかしがいる.
そして冷めて,はじめて
真実が見えたりもするわけで,
それも悲しいけど運命.

あの時見えていたもの,
大学のキャンパスで
いつも見えていたものは
何だったのか.

これまで見えてないものが
見えてくるのかもしれません.

好きでない嫌いだったことが
実は本当は好きだったことも
あるのかもしれません.
摩訶不思議な力が世界には広がる.

「ローマの休日」のような
目まぐるしい出来事.
ありえない偶然の数々.
夢のような出来事.

人は人と出会い成長する.
忌まわしい出来事すら,
それもまた,試練.
最後には微笑んでくれるのが
人生ではないか.
人生もまんざら
捨てたものじゃない.

捨てる神も拾う神もあるのだ.

別れは辛いが
次の出会いのチャンスでもあり,
哀愁は人を成長させるに違いない.

「君の名前で僕を呼んで」を演じた
ティモシー・シャロメが実に絵になる.
ピアノを弾き語り,煙草を吹かす仕草.
雨のニューヨーク,
晴れた爽やかなニューヨークではなく,
雨やどんよりとした暗い雲が実に良く,
ニューヨークには似合うのだ.

作品中に流れる音楽もカッコいい.
そして作品の後半のラスト
30分が非常にいい.

「ラ・ラ・ランド」を思い出す.
しかし,この作品では
「ラ・ラ・ランド」のような哀愁は男性にはない.
最後のシーンは何故かほっこりする.

灯台下暗し.ホントは身近に幸せがあった!
変わる瞬間,ピンとくるんだよね.

現実はありえないような出来事.
それも映画作品の醍醐味.

決して,
現実は夢を諦めた人のものではない.
持って生まれた才能なのか,
これまでの努力の結果なのか,親の七光りなのか.
夢.なりたいものがあれば叶えられる資質が
備わっている人には,
夢を諦める苦悩は持ち合わせていない
のかもしれませんね.

生きている世界は3次元であるが,
確かに時空を超えた何か,
4次元で複雑に繋がっているのかもしれない.
最近はそう感じます.

勢いとかタイミングというか,
その一言が余分とか,
言うべき時に言うという
大事なことを教えられた
ロマンチックな作品でした.

投稿者プロフィール

天雨 徹
天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」
ブログでは日々の気づきを中心に書いている。
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