意外にもいい意味で期待を裏切られた作品『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』

終活

オススメ度:★★★☆☆(3.0)
理由:一見面白おかしくコミカルに
描かれているものの,
中身はいたってシリアス.
セカンドライフのあり方を
真剣に議論したくなるような仕上がり.
意外にも続編を期待したくなる
ほど.その後,娘はどうなるんだろう?

結婚と葬式を同時に体験したような
気分にさせる.
これを観ると,これまで歩んだ夫婦の
道のりを記録に残しておくこと,
同時に残りの人生の歩き方も
夫婦で予め話し合っておくこと.
それがはっきり見えてくる.

観終わった後に元気になれる.
そして途中で涙も溢れたが,
それは爽やかな涙だ

以前は…
過去など振り返って何になる!
振り返るぐらいなら,
前を向いて,よりアクティブに
生きよ!

しかし,セカンドライフを
考えるとき,人生の後半戦は
健康寿命と平均余命のことを
本当に冷静に熟考すること.

ここまで,声をあげて笑って,
そして自分の人生も考えながら
少し泣ける作品.意外にもいい作品かも…
気軽に観られて,最後は爽快.
こりゃ脚本がいい,上手い.
非常にわかりやすい展開で
ほっこりする.

これまで,
どちらかといえば複雑な
重いテーマの作品を比較的
好んで観るのですが,
こうした作品も肩肘はらずに
気軽に観られていいものです.

仕事も子育も終えた熟年夫婦.
結婚50年を迎える節目.
娘の三人暮らし.
橋爪功演ずるわがままな頑固な親父.
でもどことなく憎めない.
趣味は麻雀.仲間とともに
打ちながら妻の悪口を言い合う.

一方,相方の高畑淳子演ずる母親も,
頑固親父相手に口喧嘩は耐えない.
趣味のコーラス,女性陣も昼間から
贅沢にお茶を飲みながら
愚痴の悪口の応酬が続く.

娘は娘で30過ぎて独身.

一柳

そこに一柳葬具總本店からの
「終活フェア」
(一柳葬具總本店と言えば,名古屋?)
見るからに葬儀屋と聞くと,
縁起が悪そうだ.
でも人は必ず死ぬ,
終活を考える時,
どのようなドラマを描くのか?

息のあった橋爪,高畑コンビは
滑稽でユーモアたっぷりで
思わず劇場でも
ついつい声をあげて笑って
しまいました.

でも肝心なところでは
泣かせてくれます.
ほんと観終わって
ほっこりさせてくれる.

考えさせられます.
家族の絆,夫婦とは?
親の死,自身の死.
残りの人生.
様々なことが本作品に
託されていて,
そのメッセージが
いっぱい降りてきます.

麻雀をしながら,橋爪さんの
同級生が話をしていた.
認知症….
「思い出はあって当たり前」でも
「無くなたら寂しい」
先日の「ファーザー
ちょっとだけ思い出す.
悔いのないように,
そして
「立つ鳥跡を濁さず」で
飛び立ちたい.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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