韓国映画はやっぱり凄い!「スティール・レイン」

スティール・レイン

オススメ度:★★★★☆(4.1)
理由:こりゃ面白い,
日本人には素直に
笑ってスカッとはしないけど,
それでも,韓国映画には
勢いを感じる.
凄いな.韓国映画.

どちらかというと日本が悪者?
とは言え,作品の中身は相当
ブッ飛んだ内容で中々の見ごたえ.
3人の首脳がこんなふうに
なれたら最幸なんだろうな.
韓国映画は侮れない.
邦画なら相手の国を
刺激しないような
変な配慮がなされ,
実在の地名を変えてくる
だろうけど,それはナシ.

さすがに実在の要人の名前は
架空人物であるため
それは無かったけど.

さて舞台は南北平和協定への
取り組みとして,
場所は北朝鮮の平壌.
米朝の国交正常化の取り組み.
韓国・米国・北朝鮮の3人の首脳が
会談する.こんな会談があったら
どんなにいいことか.

しかし,首脳の議論は泥臭い.
仲裁役の韓国大統領,相手を
怒らせることが得意な米国大統領.
知性あふれる独裁者の北の委員長.

その最中に北朝鮮軍部の
クーデタに巻き込まれる.核放棄を
ヨシとしない北朝鮮軍官僚.

北朝鮮の核弾道を搭載した
原子力潜水艦に首脳3人は監禁され,
挙句の果には軍クーデタ指導者は
弾道ミサイルを日本へ向けるという,
何ともショッキングで奇想天外なストーリ.
そんなストーリが面白くないはずがない.

中国の台頭と米国一国主義による覇権争い,
そこに尖閣諸島や竹島の領土問題.
北朝鮮は米国との国交正常化に向けて
核弾道を放棄するという.

冒頭,中国は国家安全保障省の要人と,
日本は右翼組織のドンが,
なにやらキナ臭い密談から始まる.
そして米国は尖閣諸島の軍事演習に
日米韓で行うことで中国を
刺激し火種となる.なんともリアル.

緊張した設定の中に,
首脳とは言え,所詮人なのだ.
何とも言えないお笑い系の3人の
ノリがたまらない魅力を醸し出す.
あのトランプをイメージした
傲慢極まりない米国大統領.
そして若くてイケメン,
とても現実離れした設定,
英才・プライドが高い北朝鮮委員長,
その仲裁役の韓国大統領.
大統領の家庭がほのぼのと
している.
なぜか北の委員長はじめ
朝鮮半島は,いい人ばかり.

人の描写もさることながら,
アクションもそこそこ良かった.
軍事描写や米国ペンタゴンも
それなりの迫真な演技.
そりゃ,大統領が拉致
されたんだから.常軌を逸した
ぶっ飛んだ脚本,
少し日本人なら
ムッとするような設定,
少なくとも北朝鮮の委員長,
そして副艦長は善人で,
どちらかというと悪者は
日本という設定がちょっと複雑.
ま,右翼団体だから….

逆にそれが本作の魅力でもある.
イデオロギー的に引っ掛かるところは
スルーした方が良いかもしれません.

外交問題に関わる部分も,
いとも簡単に作品の
題材に素直に掲げてしまう
ところが逆に新鮮な感覚の作品.

最後に,なんとか人と人,
平和と安定な地域になると
いいと思った次第.
エンドロールも愉しめて,
なかなか良い出来栄えだ.

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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