やっぱりスケールが大きい「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第一章」

銀英伝

オススメ度:★★★★☆(3.8)
理由:宇宙戦争の金字塔である銀英伝.
スター・ウォーズ同様,
壮大なスケールの物語だ.
なんと150年間も戦っている
宇宙戦争だけに,もちろん一回の
上映では終わらない作品である.
この物語を映画化する見事な
切り取り方.切り方が見事だけに
新鮮に映る.

2018年からハマっている
劇場版の銀英伝.

「銀河英雄伝説 Die Neue These」(2018)
「銀河英雄伝説 die neue these 星乱 第二章」(2019.11)
「銀河英雄伝説 Die Neue These 星乱 第三章」(2019.12)

タイトルが第一章とつくと,
なんとなく戻るような
イメージだが,実は本作は
サードシーズンだ.
その第一章なので,
タイトルだけでは
誤認してしまいそうだ.

銀英伝のファーストシーズン「邂逅」(第1~12話)
そして昨年のセカンドシーズン「星乱」(第13~24話)
今回のサードシーズン「激突」は全12話を3章に分けて売り出すという,
まさに
シングルソース・
マルチユースの
具現化とも言うべき
商業作品だ.
上映に際し冒頭には,
これまでの「あらすじ」を
ダイジェストで流す.
そしてエンドロールの
最後には予告を入れる
という,ン手の込んだ
何ともにくい仕掛け.

若い兵士の初陣の緊張感.
他方,貴族階級社会との対峙.
過去の動乱の中にあって,
いかにしてラインハルトを
支えるに至ったのか.

ラインハルトの政治家
として,しあがっていく有り様.
正義感あふれるラインハルトを
支えていたキルヒアイスが
いなくなった今,
だれが彼のメンター役を
担えるのか.
それにしても
ヤンもラインハルトも
どちらもカッコ良すぎる.

知将に優れた戦略.そして
政治的な判断と大衆の迎合.
純粋な正義感がいつの間にか,
勝つため手段として
利用していく,
権力を登り詰める
段階で皆がダークの世界に
一歩踏み出す.たとえその結果が
非人道的な状況になろうと
それに目をつぶる.そんな
誤った判断を正しく方向を
修正してくれる参謀もいない.
指導者はますます孤独に
苛まれる.

本作は社会システムと
個人的な問題,環境,
感情や思いが複雑に入り
組んでいて面白い.

そういう意味で原作はもちろん,
素晴らしく申し分ない.加えて
本アニメ作品も,次々へと凄みを
増しているように思う.
もう一度,復習を兼ねて,通しで
度観たくなるくらいにはハマっている.
次回4月の第二章お愉しみだ.
いよいよ次回は要塞対決だ.
そしてヤンウェンリーの
査問会の行方も気なるところ.

本作は当然,
壮大なスケールに相応しい
劇場での大画面と高音響は
必須だ.次回も劇場だ.

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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