「夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者」で癒やされました

オススメ度:★★★★☆(3.9)
理由:「夏目友人帳」に会えると
ホッとする.
ただ,初めて友人帳を観る方には
登場人物や友人帳などの関係性,
背景の説明がないから置いていかれて
しまう可能性がある.
個人的には久々の貴志や
にゃんこ先生にもあえて
ほっこりした.

実に二年半ぶり,
前作の劇場版「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~

前作には見事に期待を裏切られ,
思わず泣いてしまった.

本作品は,劇用版第二作目だ.

友人帳に書かれている名を
妖怪達に還していく貴志.

その貴志の優しさ.
人にも妖怪にも…
どんな人にも優しく
接するという姿勢.
それは変わっていない.
久しぶりに貴志に会えて満足だ.

夏目の周辺には
こんなにも優しい,
そして
ユーモアたっぷりのアヤカシ.

ただ,今作としては,
用心棒のにゃんこ先生は
おちゃらけばかりで,
その隠れた本当の強さは
見せてくれなかったし,
祖母のレイコも登場しなかった.
また,前作の映画鑑賞で
いただいた限定グッズに
比べるとちょっと少なかった.

しかしながら,
鑑賞後のほっこりする感覚.
これが「夏目友人帳」の
不思議な温もりであり,
そうした世界観は健在でした.

こんな優しく温かい切ないアニメ.
人の一生は儚い.
儚いからこそ,
貴志の存在が嬉しい.

そんな夏目友人帳ファンが
鑑賞に多く来ているような
気もする.

ただ今作で友人帳を
初めて観た人には,
前後関係が判らないので,
満足しないかもしれません.
前作は初めて観る方にも
わかるようにレイコという
祖母の話や友人帳の意味,
友人帳の意味,
ニャンコ先生とは…
が織り込まれて
取っ付きやすかったように
思えます.

つまりは流れるストーリ
そもそもの背景の説明が
一切ないこと.
これでは本当の
夏目友人帳の良さが
初めて見た人には
伝わりにくいかも
しれません.

何だか
今回の「石起こし」と
「怪しき来訪者」は,
TVアニメの30分
2本分のような
感じでちょっと
映画作品としては
幾分拍子抜けの人も,
恐らくいたかもしれません.

確かに少し劇場版にしては
物足りなさが
あったかもしれません.

3作目は映像に加えて
ストーリも
劇場版ならではの
ものへと
期待しています.

しかし今作は,
それでも
見終わった後は
何とも言えない
不思議な温もりに
包まれた感覚だった.
だからこそ,
これぞ「夏目友人帳」
らしい作品でした.

まさにスピリチュアルな
パラレルワールド.
この世界と並行して
決して交わることが
ないように
走っている世界が
あるように思います.

もともと短編読切の
原作の良さが
一層出ている作品.

ストーリは
人気の短篇2本.
一遍目の「石起こし」は
小さいながらも
必死にお役目を
果たそうと期待に
答えようとする
妖怪を応援する
貴志が見事に
描かれている.

二篇目の「怪しき来訪者」,
こちらは大きな妖怪同士が
競い合う中で,
それでもスッキリと
展開するストーリ.
特に大きな体を
持ち友人帳に名を預けて,
人と交わろうとする
心優しき三篠が印象的.
すべてが完璧な作品.

このほっこりさ,
そして安心を
観客に与えてくれる.
そんな作品だ.

この涙ぐみそうな
ホッコリ感が
たまりません.
Anly 『星瞬~Star Wink~』も
いい曲でした.

友人帳ファンとしては
アニメの七期が待ち遠しい.

いただいた鑑賞グッツがこちら↓↓(表・裏)

投稿者プロフィール

天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。名古屋工業大学客員准教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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