オススメ度:★★★★☆(3.8)
理由:もうこのアニメは理屈ではない.
理由はないが面白いから仕方ない.
原作や脚本もそっくり
銀英伝テレビアニメの切り貼り.
それだけに放映時間は96分だ.
先月観た
「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第一章」に続く2部作目.
しかし内容は物凄いアレンジもなく,
物語としては変わらないが,
断然違うのはアニメ技術.
この進歩はホント著しい.
だから内容は前回深夜テレビ放映で
わかる.しかし,映像が当時のモノとは
比べモノにならず格段に違いすぎる.
音響もまた格別だ.
やはり,ここ数年のアニメ映画は
劇場で観るに限る.
本作品はサードシーズン「激突」
全12話を3章に分けて上映する
劇場上映版の第2章.
銀河帝国軍の科学技術総監シャフトは
なんとも胡散臭い人物.
イゼルローン要塞を果たして…
本当に帝国軍は奪還でできるのか.
ミッターマイヤーとロイエンタールを
差し置いて,マイルドケンプと
サラヘアミュラーを指揮官に任命するとは…
さすがオーベルシュタインの策略.
政治手腕というのは,本当の意味での
最適解ではなく,ある特定の集団に
都合がいいだけのものだ.
ああ,今は亡きキルヒアイスが
この場に居たらなぁ~.
ラインハルトの決断も
変わっていたかもしれない.
今は同盟軍を攻める時ではなく,
内政重視.帝国領域を潤わせる.
そして領内の本当の敵に向かって
矢を放つことなのだ.
唯一の頼みは秘書のヒルダかな.
他方,イゼルローン要塞司令官の
ヤンは査問会への出頭…
なんとも情けない.
資本家のフェザーン.
商人フェザーンに
良いように扱われ,
それに従う同盟軍の政治家.
所詮,資本,お金がないと
何もできないのかな?
特に幹部のネクロポンティは,
そういう意味では,まさに
人としてカスだ.
でも政治家の鏡だ.
こちら同盟軍の頼みは
フレデリカってところ.
本作では
ド派手な戦闘シーンなし.
さあ,いよいよ第三章.戦闘だ.
それともうひとつ.査問会での
ヤンの舌戦というべきかな.
その答弁が見ものだ.
さあ,
次回は今回の伏線回収が
大変だ.2章の内容を
覚えているうちに
自作3章を観なければ…
目には目を,要塞には要塞を.
それにしても
イゼルローン要塞奪還のために
ガイエスブルグ要塞を
対抗させるとは….
本作画は圧巻.
音響もだ.
要塞ワープは凄った.
確かに…帝国軍は
ゼルローン要塞を奪還したい.
でもまあ,
150年間も戦争状態を
続けてホント,
誰のために…
そして何のために…
戦っているのか.
国とは何か.
国家とはだれのものか.
民族とは何か.
守るものは何か.
全くどこも腐敗が甚だしい.
冷静に見れば,これまた奥深い.
投稿者プロフィール
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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