![流転の王妃](https://ama3.jp/wp-content/uploads/2023/02/IMG_3914.jpg)
大映4K映画祭,凄い京マチ子の「流転の王妃」
オススメ度:★★★★☆(4.3)
理由:ラストエンペラーと比べても
見劣りしない作品.よく1こんな作品を960年に,
映画ができたものだと思う.監督の田中絹代の想い.
満州国皇帝愛新覚羅溥儀の弟に嫁いだ日本人女性の
半生を描く.これが自伝に基づいた作品だという
のには驚かされる.
![4K(1)大映](https://ama3.jp/wp-content/uploads/2023/02/IMG_369-724x1024.jpg)
ベストセラーとなった愛新覚羅浩(嵯峨浩)の自伝.
当時国策により満州国皇帝・溥儀の実弟・溥傑を
船越英二が演じる.そんな彼と政略結婚をさせられた
女性がモデルとなっている.京マチ子主演の作品.
テレビドラマにもなったようだ.
運命とは言え,相当苦しい半生を生きたに違いない.
歴史に翻弄された竜子.戦後に満州から帰国して
穏やかな生活には,波乱万丈な半生を全く感じさせない.
これはベストセラーになるはずだ.
監督が田中絹代というのも驚き.短い上映時間に
全てを表現できるわけではない.それでも良い作品だ.
時代背景や政治っして社会状況をより詳細に描いたなら,
おそらくあの長編作品「戦争と人間」のような作品に
なってしまう.
「戦争と人間 第一部 運命の序曲」
「戦争と人間 第二部 愛と悲しみの山河」
「戦争と人間」第三部(完結編)」
夢や希望を政略結婚で,翻弄されるも,
その限られた中でも精一杯生きること,
そして諦めないこと,実話だからこそ,一体どんな想いで,
生きてきたのか,それを考えると切ない.やりきれない.
溥儀,浩,溥儀の妻であり皇后,
そして浩と竜子の娘.それぞれの波乱万丈な人生.
それぞれの人生のことも,もっと知りたいとと思う.
それにしても,溥儀の妻皇后役の金田一敦子が,
あまりにも美しく眩しかった.だから一層悲しい.
![4K(2)大映](https://ama3.jp/wp-content/uploads/2023/02/IMG_3869-1024x589.jpg)
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人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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