
オススメ度:★★★☆☆(3.8)
理由:骨太作品.アンソニー・ホプキンスの『ファーザー』
では認知症本人に焦点を当てた作品に対して,
本作は認知症本人の視点よりも
認知症の母親と息子の葛藤を描いた作品だ.
短期記憶のタイムスタンプが
混濁する認知症.本人に自覚はないという.
記憶が無くなるというのは本当に悲しいこと.
本作は切ないが,単にそれだけではない.
その母の過去の行動に
下からフツフツと込み上げてくる憎しみ.
でも母の気持ちもわかる.
母を捨て女性を選択する「好きを我慢しない」とは
本当に実行には信念が必要なのだ.
男の元に飛び込みたい気持ちはわかる.
意味はわかるが,
それでも子どもを捨ててまで,
息子を捨ててまでそうすることか,
そこまでさせるものは何なのか.
わかるけど,わかるけど,それが切ない.
当然息子はそれがトラウマとなり,
その記憶が鮮やかに蘇るトリガを発見し嘔吐する.









