ほんわかとモヤモヤ感が残る「花束みたいな恋をした」

花恋

オススメ度:★★★☆☆(3.6)
理由:何となく
ほんわかした仕上がり.
さほど
エッジが効いた作品でもなければ,
ど真ん中勝負でもなく,
モヤモヤ感が半端ない.
気持ちはわかる.わかるけど,
そこじゃないんだよね.
でも気持ちはわかる.
悪くはないんだけど,
何かが物足りない.
そんな作品でした.

“ほんわかとモヤモヤ感が残る「花束みたいな恋をした」” の続きを読む

中身が嘘の人と外見が嘘の人「ライアー×ライアー」

ライアー

オススメ度:★★★★☆(3.8)
最後はハッピーエンドの
水戸黄門的な作品ではあるが,
エンドロール数分前から泣けた.
わかる,わかる…その気持ち.
わかるわ…という気持ち.
どの登場人物にも共感できる.

JKの「みな」よりも
地味女子大生の「湊」の方が
個人的には好きだ.
その役を演じる森七菜が
とにかく最幸でした.
そうか…あの昨年観た
「ラストレター」の….
ようやく繋がった.

自分の中(心)に
嘘をつくライアーと
自分の外(外見)に
嘘をつくライアー.

“中身が嘘の人と外見が嘘の人「ライアー×ライアー」” の続きを読む

叔父の農場で実際に撮られた作品「私の叔父さん」

私の叔父さん

オススメ度:★★★★☆(4.0)
理由:まずは公式サイトを観てほしい.
そこで知ったのだが,
あの主演の2人,
姪と叔父は実の親戚関係,
つまりは
本当に姪と叔父の関係なのだ.
主演の姪は,若手女優.
しかし叔父は
全くの素人で演技未経験.
そしてあの農場,
主演の叔父が所有する
実際の農場らしいのだ.
それには驚きだ.
そんな素朴な本作が,
各国で数多くの国際賞を
受賞したのだから,
観る価値は十分ある.

“叔父の農場で実際に撮られた作品「私の叔父さん」” の続きを読む

不朽の名作「市民ケーン」の脚本家を描いたNetflix作品「Mank/マンク」

MANK

オススメ度;★★★☆☆(3.0)事前勉強超オススメ.事前チェックで★★★★★(4.9)なるほど業界のドロ臭さがよく分かる.
理由:映画業界のこと.
政治のこと.
監督と脚本の関係.
マンク自体の人間性.
これは奥が深い.
Netflix配信でも楽しめるが,
やはりモノクロ画像を
映画館楽しみたい.
これは映画の醍醐味を
心底味わえる作品だ.

“不朽の名作「市民ケーン」の脚本家を描いたNetflix作品「Mank/マンク」” の続きを読む

ISに誘拐されたデンマーク人ダニエルの実話「ある人質 生還までの398日」

オススメ度:★★★★☆(4.0)
理由:そもそも危険なところに行くなよ…
っていう簡単なことではない.
家族,政府,人質との交流.
テロリストの立場.
憎悪と日常の平穏.
さまざまなことを
考えさせられる…
中身が詰まっている.
タイトルどおり,
日常生活からどうして
人質として誘拐されるのか.
そして,
どうやって解放されたのか.
その間を描いてる作品だ.

“ISに誘拐されたデンマーク人ダニエルの実話「ある人質 生還までの398日」” の続きを読む

松坂桃李と仲野太賀の好演が光る,誰にもある懐かしい「あの頃。」

オススメ度:★★★☆☆(3.0)
理由:エンタメ作品の中にも,
ちょっぴりほろ苦い仕上がり.
役者,松坂桃李と仲野太賀は見事.
少しシリアスな心の動きなどの
突っ込みがあったらもっと良かった.
ちょっと物足りなさも残るが,
でも私に目を閉じてじっくり
振り返る時間を与えてくれた
作品でもある.

“松坂桃李と仲野太賀の好演が光る,誰にもある懐かしい「あの頃。」” の続きを読む

堀の外には自由がある果たしてそれは幸福につながるのか「すばらしき世界」

すばらしき世界

オススメ度:★★★★☆(4.2)
理由:前半はどんな展開になるのかと
少し不安もあったが,
後半の展開はこれぞ映画
といった作品.
ぐいぐいと心に沁みてくる.
キレる気持ちもわからなくもない.
温かい元の居場所に
身を置きたい気持ちも
よくわかる.
人はそれほど強くはない.
強がりを言っても「辛抱」できない.
「辛抱」していても
「幸福」を得られる保障もない.
厳しい堀の外の環境の中にあって,
笑いあり涙ありで,
現実社会を見事に捉えている.

“堀の外には自由がある果たしてそれは幸福につながるのか「すばらしき世界」” の続きを読む

単純な謎解きミステリーではないシリアスなテーマ,さすがに直木受賞作「ファーストラヴ」

ファーストラヴ

オススメ度:★★★☆☆(3.4)
原作と合わせると★★★★★(4.9)
理由:原作は凄い.映画もそこそこ泣けた.
彼女彼らの心の傷.
トラウマに共感するからだろう.
本作は単純な事件の真相を
追うサスペンスでないところがいい.
殺人容疑者娘役の芳根京子の
演技がとにかく素晴らしい.
そして真壁我聞を演じる窪塚洋介に
自分の心の「未熟さ」をあらためて
自覚させられた.

“単純な謎解きミステリーではないシリアスなテーマ,さすがに直木受賞作「ファーストラヴ」” の続きを読む
PAGE TOP