その思想は別にして、彼の生き様に共感!!「米軍が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」

カメジロー

オススメ度:★★☆☆☆
理由:ドキュメンタリー作品は、間延びする点がある。
インタビューを切り取るので、多少は仕方のないところである。
しかしノンフィクションである。
事実と真実、ドキュメンタリー作品は、ゆるぎのない事実は確認できる。
後は真実をどう見せるか。真実の探究は、観る側の感覚を研ぎ澄まさねばならない気がする。

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生涯現役の「ドクター・ルース」は91歳。セックス・セラピスト、その語りも明確・爽快で、そして前向きな女性だ

ドクタ^ルース

「おしえて!ドクター・ルース」
オススメ度:★★☆☆☆
理由:ドキュメンタリー作品は本人の生の声が聞ける。それがいい。ちょっと間延びしている点もあるものの、彼女の歩んできた人生そのものがよく分かる。性に対して悩んでいる人には、あっけらかんと語る彼女の言霊に、今まで悩んでいたことが嘘のようになるかも知れません。どんな苦境でも笑える前向きな姿勢。そして、性も生活の一部だということを教えられる。男女とも生涯現役なのだ。

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敵も味方も引き寄せる力を学ぶ「ONE PIECE STAMPEDE」

ONE PIECE

ルフィーやウソップはじめ仲間たちに共感できるところがこの作品の凄さ。
いやONE PIECEという漫画の持つ力ではないか。
おすすめ度:★★★☆☆
理由:忘れかけていた少年の頃に戻ることができる素の自分を取り戻したい人にはオススメ。
人は一人で生きるよりも、みんなで楽しんだ方が、もっと、もっと数倍も楽しいのだ。
そんな当たり前のことに気づかせてくれる。

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ドラッカーもびっくり「引っ越し大名!」イノベーションはこうして起こすんだ

引っ越し大名

この作品は、実在した引っ越し大名の国替えを藩という一企業体と見立て、姫路から大分までの約500kmという現代版一大難関プロジェクトを現在の視点に落とし込んで、武士に荷工人を掛け持ちさせるとか、リストラで解雇した侍は一時的には百姓になってもらう。
いつになるかわからない次回の国替の際に加増となれば再び家臣として取り立てる。
という本当にあるかない約束をしたり、あるいは資金調達に際して、商人の活動を調査するなど、現代版リサーチから経営コンサルのような仕事を作品の中で具現化していくのだ。
お金がない、人も減らさねばならない。不平不満を抑える。
その困難な課題に加えて当時は身分制度、差別の問題。そんな中にあって、このプロジェクトを成功に結びつけるには、当時の価値観を根底からひっくり返すイノベーションが必要なのだ。
それは1人ではなし得ない。様々な脇役の協力があってからこそなんだ。

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映画「おっさんずラブ」何も考えずに春たん、牧、そして黒澤部長との再会を祝おう

劇場版

まさに人生一期一会。毎日の平穏。明日があるようでその保障は実はどこにもない。
だから、本作品が多少設定がおかしくても、そんなことは無視。
「後悔しないように生きていくことは、どんな時でも大事なんだ」と教えてもらえる作品です。
「好きという気持ちを我慢しない」
そして、この人でないと駄目なんだと堂々と言えるというのは素晴らしいことだ。
「だって生きているだけで大儲けなんだから」
「後悔しないように生きていこう」
そんなメッセージにも聴こえます。
サブタイトルのLove or Deadも意味深長です。エンドロールも最後まで見逃せません。

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映画『火口のふたり』ピンク映画(R18)のように見えるが、なぜか、その生き方が素直に共感を抱くことができる作品

火口のふたり

自身の素の姿を垣間見た気もします。内なる声に耳を傾ける…そんな時間が映画鑑賞かも知れません。
倫理社会や道徳の教科書的でないところが人を惹きつけるのだ。
目を覆いたくなるような醜い部分もあからさまに表現した本作品は映画らしい作品だと思う。
おすすめ度:★★★★☆
理由:
特に、理性が邪魔してこれまで思ったとこを抑えてきた人にはオススメな作品です。
生きることとは一体どういうことなのか、動物的本能、性を正面から語った作品でもあり、そうしたタブーと言われる部分にも素直に向かい合える、きっと気持ちが軽くなると思います。
元恋人の想い出のアルバム、誰しも淡いセピア色のシーンがあるものだ。映画の醍醐味なんだと思う。

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樹木希林遺作「命みじかし、恋せよ乙女」、目に見えない何かを感じる世界


「生きているんだから幸せにならないとねぇ」樹木希林さんの言葉が沁みる。
ありがとう樹木希林さん。伏見ミリオン座で映画「あん」も同時上映されているのが嬉しい。さすが映画ファンの気持ちがわかる映画館だ。
おすすめ度:★★★☆☆
理由:神秘的な、ヒーリングとか目に見えないものについて、興味のある人にはオススメ。
しっかり中身が理屈で説明できないものは、駄目と言う人には向かないかも…。

本作品は最初の展開はちょっと物足りない感じでしたが、
特に後半の、樹木希林さんが出演したあたりの残り30分ぐらいが見応えがあっていい。

命みじかし恋せよ乙女
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「戦争と人間」第三部(完結編)泥沼の日中戦争の道筋と壮絶な人間模様

3部

1970年から73年の間で制作された長編戦争スペクタクル。第一部第二部、そして今回は第三部(完結編)全部で約9時間半。見応えがある。見てよかったと真に思える作品です。You tube一部、二部、三部と楽しめるので、映画館でなくても、是非触れて欲しいと思います。どのような形で戦争へと拡大したか、財閥と軍隊との関係、冷静に統計分析をせず、精神の問題として姿勢にのみ依存する体制。都合の悪いことには目を伏せて、厳しく取り締まる。蛮行は集団心理と密接な繋がりがあり、冷静な対応ができなくなるのだ。人種や民族に優劣などないのに、本人の環境と努力で決まるのに、生まれた制度や国だけで優劣をつけてしまう風潮や世論も怖い。洗脳されてしまうのか

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犯罪心理を紐解くきっかけになる映画「永遠に僕のもの」

塀を乗り越え空き巣に入る。「みつかったら子猫が逃げた…」って答えればいい…と。そんな軽いノリで窃盗をする。

本能のまま、欲しいものを有るところ盗む。目撃されたら射殺する。

窃盗したペンダントを彼女にプレゼントする。まさに異常な精神ではないか。人はどうしたら、人を殺してあんなに冷静になれるのか。

実話だけに複雑な思いである。

後味の悪い作品ではあるが、こうしたことがあったという事実を直視するためには必見かも知れません。この少年の内面、何を考えているのか、どんな思いなのか、深くえぐって欲しかったと思う。

おすすめ度:★★☆☆☆
理由:見る人を選ぶような映画であるから。

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2019年8月、映画「ピータールー マンチェスターの悲劇」観ました

ピータールー

今からちょうど200年前、1819年にイギリス・マンチェスターで起きた「ピータールーの虐殺」が発生した。そして今からちょうど30年前には「天安門事件」が発生した。そして今年は香港の情勢も怪しい。いつの時代になっても、ありそうな出来事なのだ。2世紀前も同じ事件があったのだ。無抵抗・非武装の民衆に向けて、武力行使をして、死傷者が出るという惨事。権力を持つ側は治安維持を盾にして、無抵抗・非武装の民衆に対して、サーベルを抜いたり、戦車をはじめ銃で行使したりするものかも知れません。

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