あのロード・オブ・ザ・リングの作者の生い立ちがわかる!『トールキン 旅のはじまり』

トールキン1

壮絶な人生。12歳から孤児として育ったトールキン。
やっぱり持つべきものは学友だ。
それも高校の時の学友。
高校の学友というのがその後の人生を左右するのかも知れません。

彼の恋愛経験。とても新鮮だ。
リリー・コリンズ。いいな。
もっと沢山描いて欲しかった。リリー・コリンズ。

運命で生き残った人達は、やはりそれを伝える使命があるのかな。
何度も思うこと。リリー・コリンズ…やっぱり可愛い。
オススメ度:★★★☆☆
理由:事実を淡々と示唆している点が物足りない。もっと真実に迫ってほしい。でも彼が置かれていた立場がよく解る。だからこそ惹かれる。あのを創り上げた作家に迫ることができる。繊細さがよく分かる。謙虚に生きようと思う人にはオススメです。

それでもその表現は作品としてちょっと不満だ。
もう少し上手く描いてほしいかった。
どうして彼は成功したか。
本当に充実した学生時代が、あの第一次世界大戦の従軍で一転するんだ。
学友を失う体験は想像を絶したんだろう。

もっと妄想というか、誇張しても良いと思うし、
彼は凄いことを考えていたような気がする。
そんな内容を沢山・沢山入れてほしかった。

彼の非凡な幼少から青年期を、作品としては平易に、
おそらく事実を淡々と描かれている。
だからこそ、だからこそ、そこが少し物足りない感じ。

残念ながら私は、「ホビット」も「指輪物語」にも触れたことはない。
長すぎるから(笑)
だから、話に聞いたことがあるだけ。(笑)

孤児として、あんなに恵まれない環境であっても、
それでも周囲にはホント!最愛の学友。恵まれた友達。

人生結局マイナスがあればプラスもあるのが凄い。
人生、全体的には結局はほぼ均衡=0かも知れない。

確かに大きな盛りあがりがある訳でもなく、悲惨な場面がある訳ではない。
平凡ではあるけど、ボディブローのように効いてくる。
でも、ガツンと来ないので物足りない。

最近、言葉とか言語に関する方々と接する機会もあり、
そういう人々は、繊細な表現ができて、センスもいい。

それと重なりました。
環境とか影響とは、自分の気持ち次第かも知れません。

後、本当は熱烈の恋愛だったはず。
でもそれを抑えた作品の表現が少し物足りない。
トールキンの姿勢に、その人柄に共感する。

好きだけど仕方ない、運命。葛藤…。
繊細なんだよなぁ(笑)。そうした恋愛のやりとり。
作品の中ではあまりに短い表現ではあったけど、
それでも観ていて心地良かった。

「迷惑掛けたくない。だから言わない。」
自身の軽はずみの行動で、お世話になり過ぎることがある。
何事も過ぎるのは良くないのだ。
不安とか、そういう表現をすることで、
かえって相手に迷惑を掛けることもある。
だから黙って過ぎ去ることも必要なのではないか。

相手が求めていないのに、わざわざ言う必要ないかも知れない。
言わなくて良いことは、言わない…そうしたことも必要なんだと。

ついつい、自分を知ってもらおうと表現してしまうのは、
幼い行動かも知れない。
だから、「寡黙」というのは、極端過ぎる。

でも、人から聴かれていないことを
わざわざ自ら言う必要など、ないのだよね。たぶん。
穏やかに過ぎ去るのがいい。

そういう点では、時には、
そうした謙虚な行動も必要なことではないだろうか。

先日、イギリスに行った。イギリスの街並み。
その古い歴史ある建物や装飾品の美しさ。
イギリスは、狭いようで広いと思う。
バーミンガムからロンドンに抜かう高速道路の風景。周囲は羊でいっぱい。
そして芝生が広がる広い大学。森。まさに作品の大学、そんな感じです。
そんな賢いオックスフォードやケンブリッジの優秀な人たちが、
この戦争で亡くなったのだ。

トールキン2

トールキンを描いた作品です。
機内で見逃した作品に会えるチャンスをいただきました。ありがたい。

投稿者プロフィール

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天雨 徹
人財育成、技術系社員研修の専門家。東京都市大学特任教授。博士(工学)。修士(経済学)。専門は「電力システムネットワーク論」著者に「IEC 61850を適用した電力ネットワーク- スマートグリッドを支える変電所自動化システム -」がある.ブログは映画感想を中心に書いている。
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