「ナチス第三の男」観ました。

ナチ

017年のフランス・イギリス・ベルギー合作。元ネタ小説はローラン・ビネ原作の『HHhH プラハ、1942年』の映画化作品で、世界的にもベストセラー2014年翻訳小説部門で本屋大賞第1位となった作品。ラインハルト・ハイドリッヒ、ナチス高官の暗殺の作品である。
ただこの作品は、一見ハイドリッヒが主役の作品と思ったが、実は後半は暗殺実行犯であったレジスタンスの若き2人の青年にフォーカスされてもいる。その対称的な生き様がこの作品の醍醐味でもあるかのように思える。
そして、ヒトラーでもヒムラーでもなく、なぜラインハルト・ハイドリッヒが38歳の若さで暗殺されたのか。なぜ彼は、そこまで冷酷になれるのか。

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「女王陛下のお気に入り」観ました

女王陛下

アイルランド、アメリカ、イギリスの合作映画。
この作品は18世紀の植民地時代の大英帝国が舞台。イギリスの議会制を垣間見る作品でもある。アン女王とその側近をめぐる話である。そこには女性の駆け引きと同性愛がある。
 イギリスは新大陸の植民地を巡りフランスと戦争状態にあった。戦費は膨らみ重税を市民に課す。その一方で、宮殿ではそうした戦争の色合いは全く感じられない。アヒル競争、贅を尽くした料理、戦争とは無縁優雅な生活。
王女アンは一説にはブランデーの飲み過ぎで肥満体質であったとされる。別名ブランデー・アンとも言われていたらしい。宮殿内を移動するにも車椅子を使っていた。彼女は6回の死産、6回の流産で、生涯に17回妊娠したが、一人の子も成人しなかった。そこで、17匹の兎を部屋で飼っている。アン王女は孤独で寂しいのだ。これも実話に基づいているからこそ面白いのだ。

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「バーニング 劇場版」観ました

バーニングエンドロールを観ながら、なんだこの悶々としたこの感覚は。これも映画の醍醐味だ。「作品を観て自分でミステリーを説いてね」と言いたげない作品である。この作品は、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」が原作の韓国映画。エンドロールにはNHKの文字が…。昨年暮れに短縮版が放送されたらしい。だからタイトルが劇場版なんだ。納得です。 “「バーニング 劇場版」観ました” の続きを読む

「ゴッズ・オウン・カントリー」観ました

ゴッズエンドロールを眺めながら、何とも言えないこの切なさと息がつまる感情がこみ上げてきた。
昨年鑑賞した「君の名前で僕を呼んで」と重なってしまう。イタリアでの恵まれた環境での少年と米国からの留学生のひと夏の経験「君の名前で僕を呼んで」である。
一方、この「ゴッズ・オウン・カントリー」では、イングランドの牧場で障害を持った父親と祖母を養うために一家の大黒柱となる青年と季節労働者との恋愛を描いた作品で、自分自身の家庭環境はもちろん、努力しても脱せないアルコール依存症の彼。そして、ジプシーとかパッキーと呼ばれ、差別され続けてきたであろう青年との恋。 “「ゴッズ・オウン・カントリー」観ました” の続きを読む

「七つの会議」観ました

7つの会議1ご存知池井戸潤の映画化です。予告編もかなり流れていたし、「空飛ぶタイヤ」も凄かったので、多分これも期待を裏切らない作品だということは見る前から感じてました。この作品は以前テレビでも放映されたようです。どちらかというと、各短編を重ねた長編小説なので、どちらかといえば「連ドラ」向けかも知れませんね。
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「未来を乗り換えた男」を観ました

未来を乗り換えた男この作品の着想そして展開は凄い。
なんと独裁背政治、まさかあのナチスが今、勝者となってヨーロッパ諸国が管轄下に置かれたとしたら、果たしてどんな社会があったのだろうか?恐らく歴史に翻弄され、自分を抑えて悲しい結末を迎える人も少なくないだろう。パリは今まさに占領下にある。ファシズムによって占領されたフランス。作品の舞台は、南仏のマルセイユ。祖国を追われた難民たち…。 “「未来を乗り換えた男」を観ました” の続きを読む