
017年のフランス・イギリス・ベルギー合作。元ネタ小説はローラン・ビネ原作の『HHhH プラハ、1942年』の映画化作品で、世界的にもベストセラー2014年翻訳小説部門で本屋大賞第1位となった作品。ラインハルト・ハイドリッヒ、ナチス高官の暗殺の作品である。
ただこの作品は、一見ハイドリッヒが主役の作品と思ったが、実は後半は暗殺実行犯であったレジスタンスの若き2人の青年にフォーカスされてもいる。その対称的な生き様がこの作品の醍醐味でもあるかのように思える。
そして、ヒトラーでもヒムラーでもなく、なぜラインハルト・ハイドリッヒが38歳の若さで暗殺されたのか。なぜ彼は、そこまで冷酷になれるのか。


エンドロールを観ながら、なんだこの悶々としたこの感覚は。これも映画の醍醐味だ。「作品を観て自分でミステリーを説いてね」と言いたげない作品である。この作品は、
エンドロールを眺めながら、何とも言えないこの切なさと息がつまる感情がこみ上げてきた。
ご存知池井戸潤の映画化です。予告編もかなり流れていたし、
この作品の着想そして展開は凄い。